海の向こうで法の支配を守る『戦争犯罪と闘う』

大国の横暴としか言えない戦争が長く続いている。ロシアのウクライナへの一方的な武力侵攻、イスラエルによるガザへの自衛行為を超える非人道的な攻撃。国連はじめ世界世論にも聞く耳を持たない国のトップとして君臨するプーチン、ネタニヤフ。国際刑事裁判所(ICC)は彼らに対して戦争犯罪の容疑で逮捕状を出した。ところが、そのことで逆に検察官、裁判官がロシアやイスラエルの後ろ盾のアメリカから指名手配や資産凍結などの制裁を受けることになった。2024年に裁判官の互選で所長に選ばれた著者もその一人であり、危機直面のなかで奮闘するICCの今を語る。「国家間の紛争」を裁定の国連機関であるICJ(国際司法裁判所)とは異なり、戦争犯罪や人道に対する「個人」の刑事責任を追及する。国際条約「ローマ規定」の締結国125カ国・地域で構成されていること。ジェノサイド(集団殺害犯罪)や侵略犯罪など犯罪の規定、公判の開始から判決、刑の執行も興味深く、その苦労も大いに偲ばれる。そして、アジアの締結国を増やしたい、日本は早急にジェノサイド条約のへの加入を、との思いに政府は応えるべきと思う。先日の新聞に、著者がトランプ米国のベネズエラへの行動を「法の支配より、手っ取り早い正義」の広がりと懸念していた。海の向こうで「国際刑事裁判所は屈しない」と語る著者にエールをおくりたい。

 

ジャガイモ植えの準備

ようやく待っていた暖かな日がやってきた。寒起こしで粗く掘り返してあった畑でジャガイモ植えの土づくり。まだ固い土を四本鍬でさらに砕き、農園のミニ耕運機で耕す。細かな土になったところで本日の作業は終了。植え付けの1週間前にたい肥、化成肥料をまいて再度、耕すことに。まだ三寒四温の気候と思われるが来月10日前後には植え付けが出来そう。その頃には残っているブロッコリーの側枝蕾とホウレンソウも終わる。いよいよ野菜づくりの本格的な時期が到来。今年も身体をいたわりつつ楽しむことにしようか。

 

関東も雪の世界に仲間入り

年明け以来、北国や日本海側に何度も大雪をもたらしてきた寒波。その最強寒波が太平洋側にも襲来、関東地方は昨夜から雪となった。今日の10時ころにはやんだが測ると10センチ少し。この冬は昨年12月に少し舞った程度、近年でも久しぶりの”大雪”となった。昼過ぎからの薄日に誘われて近くの公園と続くさきたま緑道に。白と灰色の世界、樹々に降り積もった雪が遠慮がちに赤い椿の花びらにも。春に向かう景色になるのだろうか。今週半ばからの暖かさの本気度に期待したい。

 

埼玉から雪の冬富士を

埼玉県には富士山眺望の良いスポットが多い。市名の由来となっている富士見市はじめ川面に富士を映す川越の初雁橋下など「関東の冨士見百景」に14カ所選定されている。そのひとつ、お隣り熊谷市の久下(くげ)橋に先日行ってみた。荒川土手からの冬富士は風で舞い上がる雪煙のせいか鮮明さはいまひとつ。しかし大きく荒々しく、この季節の厳しい姿を遠くからでも見せつける。時折り報じられる無謀登山など、関係者に迷惑をかけるばかりでとんでもない。今月の2月23日は語呂合わせで”富士山の日”とのこと。日本一高いというだけでなく、畏敬の念を持って眺めたい。

 

立春、三寒四温の季節に

立春を迎え日中はぽかぽかの陽気の昨日、今日。近所では早咲きの梅が咲き、白地に黄色の水仙の花も咲き誇っている。但し、一時的な気候のようで天気予報によれば今週末は最強寒波がやってくるとのこと。まさに三寒四温の季節、冬の終わりに近づきつつあるようだ。少しづつ動いている日の出・日の入り時刻にその変化も実感する。あとは年が明けて以来、お目にかかっていない雨に春の予感を。

 

近づく選挙の中で考える『新しいリベラル』

<リベラルの衰退が著しい。もはやリベラルに未来はないのか?>と同様な思いを巡らす人は結構多いように思う。リベラル勢力の衰退理由について著者は①経済政策が保守とリベラルの争点ではなくなった②自民党が政治的にリベラル化した③従来のリベラルの主張が批判にさらされたことだとする。安倍政権以降の経済・政治の分析、従軍慰安婦問題めぐる論争など、総論的には理解できるような気がする。さらに、日本人の右傾化・愛国主義化によって生じたわけではないとする説もそう思う。そして7000人を対象とした社会調査を通して、「新しいリベラル」の意識が生まれていると仮説をたてる。政治的価値観としての六つのグループ分け<①従来型リベラル②新しいリベラル③成長型中道④福祉型保守⑤市場型保守⑥政治的無関心>では、「新しいリベラル」層の比率が一番多い。但し、④福祉型+⑤市場型では「保守」層が上回る。これらの分析や選挙における投票行動などは高市政権の誕生以前のもの。また先日発足した「中道改革連合」は安全保障や原発政策を修正し、新しいリベラルに近いようにみえる。たまたま読み始めた最中に今度の選挙が決まった。結果がどうなるのか、高市首相の個人人気ではなく自民党の政策が広範な支持を得られるのか。この本にあるような「新しいリベラル」の萌芽を目にすることができるのか。自分ごととしても考える機会となった。

 

冬のガザ、イスラエルはNGO活動取り消しの撤回を

寒波襲来で雪国、日本海側の厳しい生活に同情を禁じ得ない。同様いや、それ以上に思うのはこの時季の寒さや雨天の中でテント生活を強いられているガザの人々のこと。停戦発効後の今もイスラエルによる支援物資の搬入制限、医薬品の慢性的な不足が続く。そんな中、ガザで医療支援などしてきた計37の国際NGOの活動許可をイスラエルは取り消すとの発表。国境なき医師団などとともに、僅かながらカンパをしている「パレスチナ子どものキャンペーン」も含まれている。最近届いたレポート<寒さに震えているガザの多くの人たちに続けている「少しでも暖を、食べ物を」の活動>の中断が心配になるさらなる人道危機が大いに懸念される今、イスラエルNGOの活動取り消しを直ちに撤回せよと叫びたい。